初期中絶の体験を記録していく

やむをえない事情で初期中絶をしなくてはならなくなった。その体験を記録していく。

中絶手術の準備

手術は2回目の診察から約1週間後に決まった。前回の生理日から計算すると、6週6日ということになる。手術方法は吸引法になった。

1.手術当日までに用意して持参するもの

・前開きの寝間着:私が手術を受けた病院では術衣はなく、自分で前開きの寝間着をもってくるようにとのことだった。できれば膝まであるネグリジェのようなものが良いとのこと。ネグリジェなどもっていないので、近くの店でスリーパー(ロングシャツみたいな形の寝間着)を購入した。なければジッパーつきのパーカーでも良いといわれたが、胸の形がわかるのは嫌だったし、せめて手術中に着るもののストレスは小さくしたかった。

・生理用ショーツと夜用ナプキン4~5枚:術後の出血用。

・同意書:自分とパートナーの自署と捺印が必要。

・手術費用(現金12万円):当日、急変したときに備えて少し多めに預かるらしい。私の場合には、当日の手術後に1万円ほど戻ってきた。

 

2.手術前日から当日

当日は朝9時に来院し、昼前後に手術し、麻酔からの回復を待ち16時には終了予定。

全身麻酔のため、麻酔中の嘔吐やそれが引き起こす窒息や肺炎などを防ぐ目的で、前日夜9時から絶食。夜12時からは飲水も不可。当日は顔色がわかるようノーメイク、コンタクトレンズの人は眼鏡で。これらの指示はもちろんきちんと守った。

 

準備や当日朝まで、とにかく淡々と進めることを心掛けた。本心としては迷いが大きかったが、論理的に考えればこれ以外の選択はできない。夫は、私が淡々としているせいか、つわりもあまりひどくないので元気そうに見えたのか、「手術が終わったあと、○○へ買い物に行こう」などと言っていて、「さすがに当日は無理だよ・・・」「元気に見えるかもしれないけど、悲しい気持ちがある」と話したりした。話すとわかってくれたようだった。